国際教養科

広く国際社会で活躍できる人材の育成を目指し、令和元年度に国際教養科が開設されました。 募集は1クラス(40人)で、全員文系選択となります。専門的なカリキュラムや豊富な国際理解関連行事、海外研修の実施などが特色です。

国際教養科が目指す力

国際教養科では、以下のような力の育成を目指し、より実践的で専門的なカリキュラム、様々な行事を用意しています。

(1) 語学力・国際感覚

(2) 思考力・判断力・表現力

(3) 主体性を持って他者と学ぶ態度

特色ある授業

国際教養科では、ネイティブの外国語講師による実践的な語学の授業のほか、SDGsなど地球規模の課題について学び、考える地球市民教育(GCED)を実践しています。

また、3年生ではⅠ型(理科・数学)Ⅱ型(国語・英語)を一部選択して履修します。Ⅰ型は国公立大学の受験に対応したカリキュラムとなり、Ⅱ型を選ぶとほとんどの授業が英語・国語・地歴公民になるため、私立大学や海外進学を目指す生徒にとって効率的な学習が進められます。

1年生・総合英語Ⅰ(必修)「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能をバランス良く育成する授業です。(少人数, ネイティブ講師)
・エッセイライティングⅠ(必修) 自分の考えや経験を、豊かな語彙や表現、正しい文法を用いて表現できるようにする授業です。(少人数, ネイティブ講師)
・総合的な探究の時間(必修)SDGs(持続可能な開発目標)について学びます。外部講師のワークショップやユネスコスクール同士である韓国の姉妹校とSDGsについて交流授業を行う機会があります。
2年生・総合英語Ⅱ(必修)(ネイティブ講師)
・ディベートディスカッションⅠ(必修)賛否両論のある話題について議論し、スピーキング力と論理的思考力も鍛えます。(少人数, ネイティブ講師)
・国際理解(必修)SDGsについてさらに学びを深めます。「人権系」と「環境系」の課題について、地歴公民、理科、英語の教員がティームティーチングで担当します。
・第二外国語(選択必修)韓国語、スペイン語、ドイツ語、中国語の4か国語から1つ選択し、学びます。英語以外の外国語を学ぶことで視野を広げます。(少人数, ネイティブ講師)
3年生・総合英語Ⅲ(必修)
・エッセイライティングⅡ(必修)(少人数)
・World English(必修) 世界中の文化・社会について英語で学びます。(ネイティブ講師)
・ディベートディスカッションⅡ(選択)(少人数, ネイティブ講師)
・時事英語(選択)実際のニュース記事やニュース映像を用いて最先端の時事問題について英語で学び、考えを深めます。(少人数)

特色ある行事

国際理解講座国際教養科生を対象に実施します。1~2年生の間に計4回、様々な分野で活躍されている外部の講師の方のお話を伺います。
国際理解講演年に1度、全校生徒を対象に実施します。開発援助や国際協力、グローバル企業などで活躍されている方を講師にお招きします。
1日異文化体験国際教養科1年生が対象です。夏休み中にJICA中部(なごや地球ひろば)と名古屋モスクを訪問し、SDGsやイスラム教について理解を深めます。
夏季海外研修姉妹校がある韓国とオーストラリアを毎年交代で訪問します。韓国研修は姉妹校訪問を含む4泊5日で、学科を問わず希望者は誰でも参加できます。オーストラリア研修は姉妹校訪問と語学研修を含む約2週間の日程で、学科を問わず、希望者の中から抽選で選ばれた20名程度が参加します。
姉妹校訪問受け入れ韓国とオーストラリアの姉妹校の訪問団を毎年交代で受け入れます。どちらもホームステイを含むため、ホストファミリーを本校生徒の家庭から募集します。国際教養科の生徒は一緒に授業を受けたりして交流を深めます。
海外修学旅行国際教養科の2年生は、修学旅行としてシンガポールを訪問します。(4日間)※新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年度および3年度は国内に行き先を変更して実施しました。

刈谷北高校の国際交流

刈谷北高校には次の3つの姉妹校があり、どの学校とも活発な姉妹校交流を行っています。

・スティーブンルイス校(カナダ ミササガ市)

・韓国観光高校(韓国 平澤市)

・マクレランカレッジ(オーストラリア ビクトリア州)

コロナ禍でお互いの行き来ができない状況ですが、zoomなどを使ってオンラインで交流したり手紙やプレゼントを交換するなど、できる範囲での交流を続けています。

国際探究科について

令和5年度より、国際教養科に替えて「国際探究科」を新設することが決定しました。国際教養科で培ってきた語学教育や国際理解教育に加えてグローバル企業など外部との連携を取り入れ、探究的な学習を推進してグローバル人財育成を目指します。詳しくは、下の「国際探究科の概要」をダウンロードしてご覧ください。

よくある質問

Q1. 国際教養科との違いは何ですか?

A. 最も大きな違いは、2年次より「グローバルコミュニケーションコース」と「グローバルサイエンスコース」の2つのコースに分かれることです。これにより、国際教養科ではできなかった理系への進学が可能となります。また、企業や大学、自治体など、外部と連携をした探究活動にも力を入れていきます。

Q2. 探究学習を多く取り入れているそうですが、受験は大丈夫ですか?

A2. 問題ありません。探究活動を通して、学んだ知識を定着させ、さらに深い理解・応用へとつなげていきます。また、大学入試では総合型や推薦型選抜の割合が年々増えており、高校時代に勉強や部活以外で行った経験が問われるようになってきています。 一般入試から総合型選抜など様々な形式の入試に対応できます。

Q3. 英語が苦手な生徒だと、ついていくのが難しいのではないですか?

A3. 多くの英語の授業が習熟度別の少人数制で行われるため、同じぐらいの英語レベルの生徒と学習することが可能です。また、積極性や挑戦したいという気持ちがあれば自然と慣れて上達していきます。『得意』ではなくて『好き』が大事です。

Q4. どんな生徒が国際探究科に向いていますか?

A4. 語学力を伸ばしたい、世界について学びたい、「なぜ?」「知りたい!」を追求したい、という意欲がある人なら誰でも大丈夫です。仲間と議論し、時には学校の外へ飛び出して、身近なところから、さらにグローバルな視点を持って「なぜ」を考えてみませんか。一緒に飽くなき探究の冒険に出かけましょう!